リハビリテーション医ってなに? パート2
さて前回の続き。
リハビリテーション医の三流と一流の違い。
三流のリハビリテーション医は理学療法士や作業療法士に丸投げで訓練士に患者さんのゴール設定やリハビリテーションプランを立ててもらう人。
二流のリハビリテーション医は理学療法士や作業療法士に意見を聞きながらゴール設定やリハビリテーションプランを訓練士と共に立てる人。
一流は短時間のうちに患者さんの特性を見抜き、ゴール設定を行い、理学療法士や作業療法士の能力を見極めつつ、そのリハビリテーションプランを立てられる人。
リハビリテーション医に一流から三流まであるのと同様、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士にも一流から三流までいる。
この事実を知らない人は結構多い。患者さんにしても医者にしても訓練士の能力はみな同じだと思っている人は結構多い。しかし、能力の差は極めて大きく、患者さんの特性を見抜く人と見誤る人で大きな差が出る。
患者さんの評価をするカンファレンスがあるが、そのカンファレンスもなあなあでプリント丸読みのところが多い。そのため大事な部分が抜けおち、患者さんに大きな損失を与えてしまうことが多い。リハビリテーション医はその患者さんの特性をみんなに分かってもらい、きちんとした方向付けをしていく必要がある。なあなあのカンファレンスなんて時間の無駄そのもの。いかにその方向付けの重要性を分かってもらうのが、リハビリテーション医の腕である。ちなみに一流の訓練士には余計な言葉はいらないことが多く、一つ一つの発言や質問がかなり的を得ている。彼らはリハビリテーション医の書いた処方箋を一目見て患者さんをどの方向に向けていくかがわかるから。