リハドクターKのたわごと

医学医療への雑感を書き記します

『連携』という言葉にひそむ危うさ

最近では『地域連携』とか『他職種連携』という言葉にがキーワードとなり、あたかもみんなでつながっていないといけないような雰囲気になっています。

 

でも私はこの押し付けがましい『連携』ってあまり好きではありません。なんだかその裏に薄汚れた欲望みたいなものが渦巻いている気がするのです。

 

 

よく言われる『他職種連携』

 

巷ではこの言葉があふれています。連呼して叫び続けている人がいます。協力しないと悪口を言ったり、攻撃してきます。そして自分が偉いような雰囲気を作り出します。

 

ただなんとなくこの言葉を叫ぶ方って胡散臭いんですよ。他の職種の人を巻き込めばセミナーや研修会などの人数が増える、出した本が他職種の方にも買ってもらえて発行部数が伸びる、有名になって講演が増えるなど、、なんか『元締め』とか『教祖』みたいな感じになり、下々の方がお布施を上納してるみたいな感じ。

 

一人では、一箇所では仕事は成り立たないことは百も承知です。ただ本当に優しい気持ちであれば、自然とあの人、あの組織と協力してやって行きたいというgive and takeの関係性はできてくるし、お互いの個のレベルアップにつながり、最終的には『目と目で通じ合う』関係になるのではないかと思います。

 

そのような『目と目で通じ合う』関係を作るためには個々のレベルを上げることが必要です。サッカーでも連携が強いチームは強いと言われますが、まずは個々のレベルが高いことが前提であり、どんなに連携が強くても個々のレベルが低いとまず試合になりません。われわれはまずは自分のレベルを上げる必要があると思います。自分自身に言い聞かせる意味をこめて。