リハドクターKのたわごと

医学医療への雑感を書き記します

『リハビリ目的の入院』?

『あとはリハビリ次第です。』と言われて急性期病院から紹介される患者さんは多い、という話を以前書きましたが、治療上で患者さんやその家族とこじれて、めんどくさくなってリハビリテーション病院に紹介されてくる方も決して珍しくはありません。

 

その際によく診療情報提供書には『本人家族が貴院にてリハビリを希望されています。』と書かれているのですが、本人に聞くと、『医者からあの病院へ移ってくれ、と言われた。』と答えます。

 

『リハビリ目的』っていうのはマジックワードで、『リハビリ』と患者さんが聞くと元どおりになると考えます。でも世の中、良くなる方もいれば後遺症を残す方もいらっしゃいます。前医からこじれて医療不信を持って転院してくる患者さんの考え方を変えさせるのは難しいです。

 

急性期の先生にお願いしたいのは、くれぐれもこじれた症例を丸投げして送らないで欲しいのです。