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リハドクターKのたわごと

医学医療への雑感を書き記します

介護に関して思うこと

日本の高齢者人口(65歳以上の人口)は平成27年で3384万人、総人口の26.7%を占め、まさに超高齢社会の中にいます。そして80歳以上の人口は1000万人を超え、総人口に占める割合は7.9%だそうです。

 

10年以内には高齢者人口は総人口の30%を超え、そして80歳以上の人口は総人口の10%以上になることでしょう。

 

私が子供だった約40年前には80歳以上の方に出会うのは珍しく、『いやぁ、長生きですね。』なんて会話をしていましたが、最近では80歳くらいはむしろ『若い』部類に入ってしまい、90代後半くらいで『いやぁ、長生きですね。』と言っているくらいです。

 

長生きする人が増えているということは『衰えてきている人』が増えている、『病気にかかって後遺症をもっている人』が増えてきていることを意味します。

 

今まで自分一人でできていたことができなくなってしまった。生活に関係のないことができなくなるのなら支障はないのですが、トイレや入浴、移動などが一人でできなくなってしまう方は実際かなりの数に登ります。

 

その時に必要なことは他者の介入、いわゆる『介護』です。

 

2000年に介護保険制度ができて、日本の介護の世界は一変しました。今までは比較的、自宅で高齢者を介護していたのが、事業者がうようよできてきて、『お年寄り預かり所』みたいな感じになってしまっています。

 

『介護』というのがまさに『お年寄りをあつめて、そこでお世話をすること』と同義語として扱われ、お年寄りは何かをやってもらうことに慣れてしまい、何か気に入らないことがあると文句を言うような傾向になっています。

 

介護をする側は、そのような高齢者や家族の文句に耐えながら、『なんでもやって差し上げる』と言う風潮にあり、やがて精神的に疲れてしまい離職につながっていく。

 

今の日本の現状で多くの介護者が嫌な思いをしながら仕事をしているのが現状なのかもしれません。

 

そのような風潮に風穴をあけようとしているのが、『kaigoカフェ』を開設している高瀬比左子さん。介護者同士で語り合う場所を作って、お互いの悩みを共有しながら、より『介護業界』を良い方向にもっていきたいと言う強い意志があります。

 

2回、高瀬さんにお会いしたことがありますが、本当にお綺麗でほんわかした感じなのですが、その後ろにものすごいオーラを感じます。まだまだ高瀬さんの試みに賛同している方は少数ですが、この動きが広まればいいなぁと思っています。

 

本来あるべき『介護』の姿はまだまだ道なかば。みんなで考えていく必要があります。

 

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