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リハドクターKのたわごと

医学医療への雑感を書き記します

若い人の脳卒中増加に関して

ここ数年若い人、とくに40代くらいの脳梗塞脳出血の患者さんが増えている印象があります。

 

うちの病院に『社会復帰目的のリハビリテーション目的』で入院してくる患者は5年前に比べると1.5倍くらいになっています。

 

脳卒中は脳の血管が詰まるタイプの脳梗塞、脳の血管が破れて起こる脳出血、脳の血管に動脈瘤ができてそれが破れておこるくも膜下出血に分かれますが、多くなっているのは脳梗塞脳出血です。

 

原因として次の4つが挙げられます。

 

①食べたいものを食べ続け、運動もせずに高血圧症や糖尿病にかかり、全身の血管がもろくなり、それに伴っておこるタイプ

 

②仕事や家庭のストレスがひどくて、不整脈となり、心臓で血栓(血のかたまり)をつくり、それが脳に移動して脳の血管をつまらせて脳梗塞になったり、血圧が上がりやすくなり脳出血をおこすタイプ

 

③血管の奇形などで脳の血管が破れてしまう先天的なタイプ

 

④本当に原因不明

 

 

脳卒中になるといろんな後遺症を来す可能性は限りなく高いです。人によっては半身不随。人によっては言葉を理解できなくなったり、言葉を話せなくなったり。人によっては記憶障害になったり、。人によってはわけのわからない行動をしたり。

 

脳卒中に罹った方の大多数がこのような後遺症を来すのです。

 

とくに40代くらいの若い方が脳卒中になった場合、かなり大変です。歩くことや身の回りのことができるようになっても、働くことや趣味活動などを諦めなくてはいけない方も少なくありません。

 

皆、病気になったら病院で治してもらえばいいし、きっと前のように戻ると思って病院に入院してきますが、脳や脊髄などの神経の損傷は一筋縄ではいかず、

 

『こんなはずじゃなかった。』

 

と落胆して精神的に落ち込む方も少なくありません。

 

先天的な要因や原因不明でおこってしまった脳卒中は致し方ないかもしれませんが、生活習慣や過度のストレスで起こってしまう脳卒中は少なくとも可能性を低くすることはできるはず。そのためには自分の体に興味を持つこと。そして高血圧症や糖尿病にならないように気をつけることが必要です。

 

脳卒中を来した若年者の食生活を聞いてみると結構すごいです。3食ラーメンとか、ケーキを1日に5個たべるとか、ご飯にチョコレートをまぶしているとか、牛丼にタレをさらに倍増させるとか。

 

または仕事でほとんど寝てないとか、仕事を終わった後に飲みまくってるとか、心を休めてない方も少なくありません。

 

100%脳卒中にならない方法はないけど、脳卒中になる可能性を1%でも下げられるような生活を心がけたいものです。

 

ちなみにこの本はおすすめです。

 

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