リハドクターKのたわごと

医学医療への雑感を書き記します

本当に幸せなことって?

 

医者という商売をしていると『あたりまえ』と思われることが本当に『ありがたい』ことのように思います。

 

苦しくなく呼吸ができること

目の前の美しい風景を見られること

ごはんとお味噌汁を食べられること

歩けること

そして、おしっこやうんちがちゃんと出せること

 

我々はこのような『あたりまえ』と思われることができなくなってしまった方もを相手に仕事をしています。

 

数時間前まで普通に生活をしていたのに、病気や事故でそのような機能を喪失してしまう方は日常茶飯事にいらっしゃいます。

 

そしてこれらの『あたりまえ』と思われていることは一度失ってしまうと、前のように完全に元どおりにすることは極めて困難なことが多いのです。きっと医療を本気でやっている方にとってはそのことを痛感するでしょう。

 

一般の方は『病気になったら医者に行って治してもらおう。なんかクスリ飲めば治るだろ。』と安易に思うかもしれませんが、治せるものがあれば治せないものがあると言うことを知るべきです。

 

何度も言うように『自分の体に興味をもちましょう。』。

 

 

お金がたくさんあっても、どんなに地位が高くても、これらの『あたりまえ』のことが失われたら精神的に辛いと思います。一方、お金があまりなくても、地位がどんなに低くても、これらの『あたりまえ』のことが維持されている方が幸せかもしれません。

 

そんなことを考えながら、今日のおやつをいただいています。

 

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