『今まで病気一つしたことなくて、病院なんて行ったことないのに、、、』と言う高齢者は本当に健康なの?
私は脳卒中で半身不随になって歩けない、身の回りのことができなくなってしまった方を対象に仕事をしています。
最近では高齢者も増えてきて、寝たきりに近い方もいらっしゃいます。そのような方からよくこんな言葉を聞きます。
『わしは今まで病気一つしたことなくて、病院なんてほとんど行ったことがないくらい健康だったのに、どうしてこうなっちゃったんかねぇ。』
そのように言われる多くの方の血圧を測ると200近かったり、血糖値が300くらいあってHbA1cが10以上だったり、総コレステロールが400位だったりします。
まぁ、要するに『病気をしたことがないのではなくて、今の体の状態を誰からも指摘されていない』だけなのです。
もともとじわりじわりと病気が進行していて、気がついたら大きな障害になってしまったと言った感じです。
普段から頻繁に病院に行ったほうがいいと言っているわけではありません。ただ1年に1回くらいは検診を受けて何かしらのチェックは受けたほうがいいと思います。
異常値がでても症状が出ないと人間はしっかりとした生活を送らないのですが、何回も言うように生活習慣病は症状が出た頃には手の施しようがないのです。
高齢者の『今まで病気一つしたことなくて、、、』と言うのは自慢でもなんでもなくて、単なる自分の体に興味がないことのしるしであることが多いのです。
知り合いからいただいた手作りクッキー、美味しかったなぁ。