リハドクターKのたわごと

医学医療への雑感を書き記します

wrist cutter

今日、あるお気に入りのピアニストがfacebookで自分のリストカットをアップしました。

 

美人でセクシーで

学歴は抜群で

ピアノの腕前はすごくて

家はお金持ち

 

これ以上何を求めるの?って感じの方なんですが、やはり心の闇はあり、誰かに構って欲しかったのかもしれません。そしてこの心の寂しさをわかってもらいたかったのかもしれません。

 

どんなに環境が恵まれていても幸せとは限らないし、いろんな苦悩が付きまとうかもしれません。

一方どんなに環境が良くなくても、心が平穏で幸せな方がいます。

 

『幸せは自分の心が決める。』

 

とは良く言ったものです。

 

 

少しリストカットに関して書きます。自殺目的でリストカットする方が多いですが、リストカットで亡くなる方は少ないです。動脈としてはやや細めで、切ったあとにうつ伏せになると圧迫されて止血することが多いのです。

 

一般的に派手な行為なので、みんなから注目されます。何度もリストカットする方はいわゆる『かまってちゃん』が多いです。ただ誰にもわからない心の闇を表現しているのです。褒められた行為ではないけど、そうでしか表現できない辛さをわかってあげる必要はあるかもしれませんね。

 

救急外来でリストカットの患者を今まで何度か見てきましたが、『心の叫び』と考えると、多少の同情の余地はありそうです。

 

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