『先生、母を1日でも長く生かしてください。』
『先生、母を1日でも長く生かしてください。』
と言う言葉。
多くの方は『なんて親思いの優しい子供だろう。』と思うでしょう。
意識がなく、栄養は鼻からチューブを入れて補給し、全身が拘縮して固まっている高齢の方。回復の見込みはほとんどない方に対して、延命治療をどこまでするか?と質問した時に、全力で延命してくださいと言われ、
『先生、母を1日でも長く生かしてください。』
と言われることがあります。
考え方は人それぞれなので批判はしませんが、回復する見込みが乏しい方に心臓マッサージしたり、人工呼吸器につなげることはかなり苦しめることになります。回復見込みがありそうなら可能な限りの治療をやる意義はあるとは思いますが、延命治療をやることで不幸なことになることもあります。
でも数年前から
『先生、母を1日でも長く生かしてください。』
と言われる子供を見ると、すぐさま家庭環境を調べるようにしています。そうすると結構な確率であることが判明します。
『その子供は働いてなくて、親の年金で食べている』
という事実が多いと言うことを。
綺麗事と現実、それがこの言葉に込められていることが多いです。日本、これからどうなるんだろ?
懐かしき『レディボーデン』のアイスを見つけました。おいしい。