主治医が60歳以上だと本当に死亡率は急上昇するのか?
今週号の『週間ポスト』にセンセーショナルな記事が出た。
『主治医が60歳以上だと死亡率が急上昇する』
とのこと。
この論文はつい最近発表されたばかりだ。
この手の雑誌は買うだけ無駄なので、いつものような立ち読み(コンビニの方、申し訳ありません)。
自分なりの感想として、『主治医が60歳以上だと死亡率が急上昇する』というのは半分本当で半分ウソなような気がします。
60歳以上の医者であっても立派な方は立派ですごく勉強され、臨床能力が優れている方はたくさんいます。
一方、若くても傲慢で不勉強で臨床能力がクソレベルな医者もたくさんいます。
一概に年齢だけではないと思う一方、やはり年をとってくると、疲れがかなりたまりやすくなり、新しいことへのチャレンジが湧かなくなる傾向にあるのも事実です。
医学は日進月歩です。勉強しないとすぐに遅れますし、新しい技術が患者さんに恩恵を与えるにしても、高齢になってくると目が見えづらくなってくる、覚えが悪くなってくるなど、して新しいことが覚えづらくなり、仕方なく旧態依然の治療に固執してしまう傾向にあるかもしれません。
ただ60歳以上の医者には何と言ってもたくさんの『経験』があり、若い医者が新しい治療でトラブっても数あるデーターベースの中から、そのトラブルを救うかもしれません。
高齢の医者と若い医者がお互いの良いところを尊重しながら、お互いに意固地にならずに協力しながら医療することが、世の医療を良くする最大の力になる、そう思います。