暴力沙汰ニュースに思う
昨日の新聞でこんな記事が載っていました。
介護施設で職員が利用者に暴力をふるった、とのこと。
一般の方は
『患者という弱い存在をいじめやがって。ひどいやつだ。こんな施設潰してしまえ。』
と思う方は多いかもしれません。
私はこう言った暴力沙汰の記事が載ると、新聞報道ではあたかも、
『利用者は全く悪くない。暴力をふるった奴が全面的に悪い。』
という論調です。
でも本当にそうでしょうか?
医療介護現場にいると、利用者は聖人君子みたいな方が全てではないし、むしろ少ないくらいです。
それに医療介護業界で働いている人だって凶暴な人ばかりではありません。むしろ優しい方が多いのです。
記事を見てみると、暴力をふるったという理由が書いてありません。書いていない方が実際多いのです。
医療介護現場にいると利用者に言われもない暴言を浴びせられたり、暴力を振るわれたり、唾を吹きかけられたり、セクハラを受けたりしても我慢して仕事をしている方がたくさんいます。そんな中で耐えて耐えて耐えまくっても、耐えらなくなり手をあげてしまう方もいるかもしれません。
医者や看護師、介護士さんなどが暴力を振るわれてもあまりニュースになりませんが、暴力をふるった側になるとすぐ叩かれます。その方が『お涙ちょうだい』の日本では受けるからです。
たしかに信じられないような暴力を振るう医療介護者もいるし、当然、暴力はいけないことです。でもこう言った見方もあるんだよ、と少し心の片隅に置いていただけたら幸いです。